うそつきペン
告白されたんじゃないとすると……。


「まさか、自分から告白したの?」


あたしの言葉にツグミはゆっくりと首を縦にふる。


「嘘……」


そんなこと全然知らなかった。


あの日もあたしはツグミと一緒に帰ったけれど、そんな話も聞かなかった。


そうなると気になるのは告白した相手だ。


「誰に!?」


「……誰にも言わない?」


ツグミが上目遣いにそう聞いてくる。
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