うそつきペン
ツグミは疑わしい目つきであたしを見つめる。
「引き出しの中は別でしょ!」
「アユリもなにかあたしに隠してるんじゃないの?」
そう言われて、あたしは口をつぐんだ。
ツグミと目をあわせることができず、空中に視線を向ける。
「あたしはちゃんと自分の秘密をアユリに話したよ?」
そうかもしれないけれど、好きな人とかそういうんじゃない。
あたしがやっていることを知れば、きっと軽蔑されるだろう。
「別になにも隠してないよ」
「嘘。アユリは全部顔に出るんだから」
「引き出しの中は別でしょ!」
「アユリもなにかあたしに隠してるんじゃないの?」
そう言われて、あたしは口をつぐんだ。
ツグミと目をあわせることができず、空中に視線を向ける。
「あたしはちゃんと自分の秘密をアユリに話したよ?」
そうかもしれないけれど、好きな人とかそういうんじゃない。
あたしがやっていることを知れば、きっと軽蔑されるだろう。
「別になにも隠してないよ」
「嘘。アユリは全部顔に出るんだから」