うそつきペン
☆☆☆

翌日、目が覚めると足の痛みはすっかり消えていた。


飛び起きて右足を確認してみるが怪我をした様子は少しもなく、普通に歩く事ができる。


それを確認してニヤリと笑う。


昨日の出来事は嘘になり、他の誰かに降りかかったはずだ。


誰に降りかかったかわからないが、夕子だったらあたしの思惑通りになる。


ワクワクしながら制服に着替えて学校へ行く準備をする。


今日の空は晴れ渡り、あたしの心の中のように気持ち良く感じられた。


鼻歌を歌いながら歩ていると後ろから「おはよぉ」と、声をかけられた。


振り向いた先にいたのは夕子と友里恵ちゃんと朱里ちゃんの3人だった。


3人とも元気そうで、足の怪我もしていない。
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