うそつきペン
ツグミの質問にあたしは絶句してしまう。


昨日の出来事は改ざんされ、あたしはツグミを庇う事ができなかったことになっているようだ。


「そ……れは……」


どうにか言葉を摘むごうとするけれど、あたし自身の記憶は改ざんされていないため、なにもうまい言葉は出てこなかった。


そんなあたしは見てツグミは寂しそうに視線を下げ、歩き出した。


あたしはその後ろをゆっくりとついて歩く。


「アユリは変わっちゃったね」


「え……?」


「あの子たちと一緒にいるようになって、変わっちゃった」


ツグミの、呟きのような言葉が胸に突き刺さったのだった。
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