うそつきペン
☆☆☆
家に戻ってからのあたしも、なにもやる気力がわいてこなかった。
悲しそうな表情を浮かべるツグミを思い出すと、ただ胸が痛んだ。
「どうすればよかったんだろう……」
最初のままだと、あたしがあの男のターゲットになっていた。
それだけは絶対に嫌だ。
だけどツグミがターゲットになっていることだって、嫌に決まっている。
あたしは引き出しからノートとうそつきペンを取り出し、昨日描いたページを開いた。
『夕子があたしに動画流出の責任を押し付けてきた』
そう書いた文章を真っ黒に塗りつぶす。
これで一旦全部元通りになればいい。
だけど、きっとそんなに単純にうそつきペンの効果が消えることはないだろう。
家に戻ってからのあたしも、なにもやる気力がわいてこなかった。
悲しそうな表情を浮かべるツグミを思い出すと、ただ胸が痛んだ。
「どうすればよかったんだろう……」
最初のままだと、あたしがあの男のターゲットになっていた。
それだけは絶対に嫌だ。
だけどツグミがターゲットになっていることだって、嫌に決まっている。
あたしは引き出しからノートとうそつきペンを取り出し、昨日描いたページを開いた。
『夕子があたしに動画流出の責任を押し付けてきた』
そう書いた文章を真っ黒に塗りつぶす。
これで一旦全部元通りになればいい。
だけど、きっとそんなに単純にうそつきペンの効果が消えることはないだろう。