うそつきペン
列に並んでいるあたしの真後ろに人の気配がしたのと、おしりに違和感を覚えたのは同時だった。


ハッとして振り返ると、スーツ姿の男性が立っている。


しかし距離は離れていて男性はあたしのことなんて見ていない。


気のせい……?


そう思い、前を向く。


すると再びおしりに違和感があった。


肌を押し付けられているような感覚に見の毛がよだつ。
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