強制食料制度
和文が言いたいことはよくわかる。


わかるけれど、生活にどんどん差が出て行くことに納得はできなかった。


「ごめん。ちょっと疲れてるの」


「あぁ、そうだよな。ロクに寝てないみたいだし、客間に案内するよ」


「ありがとう」


あたしはそう言い、重たい体を持ち上げたのだった。
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