強制食料制度
あたしには居場所なんてないから、食べ物を持っていても意味はないかもしれない。


それでも、ここで奴隷のように死んで行く道は選ばなかった。


「早くして」


あたしはそう言い、カッターナイフを突き出し続けたのだった。
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