強制食料制度
ザンバラの髪では余計に目立ってしまうから、できるだけ真っ直ぐに切って行く。


最後に帽子を深くかぶれば、一見誰だかわからなくなった。


今から外へ出るのは勇気がるが、死体と共に一夜を明かす気にもなれなかった。


あたしは手早く準備をすませると、玄関を開けて外へ出たのだった。
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