強制食料制度
そう考えると背筋が震えた。


「あげるから! やめて!」


あたしはそう叫び、袋を男たちへ投げつけた。


男たちは立ち止まり、奪い合うように中身を拾っていく。


あたしはそれを見て再び駆け出したのだった。
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