強制食料制度
あたしは立派な家具たちを見てため息を吐いた。


「それじゃ良の家も大変なんじゃないの?」


「大変だけど、ほっとけないだろ」


良はベッドの上に座ってそう言った。


その言葉に一瞬ドキッとしてしまう。


「とにかくシャワーくらい浴びて来いよ。ヒドイ顔だぞ」


良にそう言われ、ようやくあたしは自分の様子を思い出したのだった。
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