強制食料制度
「5千円!?」


そこまで値上がりしていたなんて思わなかった。


パン屋が閉店するのも無理はない。


「それじゃ……もう本当に食べれないんだね……」


「ほら、もう学校へ行きなさい」


時計を確認してお母さんは急かすようにそう言ったのだった。
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