定期購読ドール
「そうみたい。毎号付属されてるパーツを組み立てて行くんだって。パーツは数種類ずつ付属されてるから、その中で自分好みのドールを作れるって書いてある」


「結構おもしろそうじゃん? 初回も150円で安いしさ」


「でも次号からは800円かかるみたい」


「ピート君に比べれば安いよ! それにこれ、毎週日曜日発売だから数か月でドールが出来上がるって書いてある」


千夏はすでに買う気満々だ。


アケミは少し悩んでいる様子だったが、雑誌を1つ手に取った。


「初回は150円だもんね。買えないと思ったらそこでやめればいいし、一度買ってみようか」


アケミの言葉に千夏が笑顔になる。


「そうこなくっちゃ! ドールなんて持つの初めてだから、ワクワクするね」


そうして、ふたりは雑誌をレジに持って行ったのだった。
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