定期購読ドール
☆☆☆

「内田、呼び出す?」


翌日の教室内、アケミは千夏へ向けてそう言った。


「え?」


今日も内田は欠席していて、その席は他の男子生徒が無断で使っている。


「和明と付き合いはじめたから、デート代がいるし」


「あ~、そういうこと」


千夏はアケミの言葉に納得したように頷いた。


「でも呼び出してちゃんと来るかなぁ?」


千夏が首を傾げてそう言った。


「写真があるんだから来るでしょ。もし来なかったら、本当にバラしちゃえばいいんだから」


「あはは! 内田かわいそぉ」


千夏はそう言いながらも笑うのをやめない。
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