定期購読ドール
バイトをするのなんて面倒だし、使えるものがあるんだから使わないと損をする。


アケミがそう考えていると、教室前方のドアが開いた。


見たことのない女子生徒3人がA組の中を見回している。


「なにあれ、先輩?」


クラスメートの一人がそう呟いた。


よく見て見ると上履の色が違う。


確かに上級生のようだ。


「このクラスに相原アケミっている?」


ショートカットの一人が低い声でそう言って来た。


アケミと千夏は目を見交わせる。


さっそく和明との関係を嗅ぎつけてきたのだろう。
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