定期購読ドール
突然の訪問者に静まり返る教室内、アケミは立ち上がって先輩3人組へと近づいた。


「あたしが相原アケミです」


そう言ってニッコリとほほ笑む。


間近で見ればブスばかりだ。


そんな見た目でよくここまで来たものだと、呆れてしまう。


「あんたがアケミ?」


ショートカットの先輩はそう言い、アケミの体を舌から上まで眺めまわした。


「ちょっと話があるんだけど」


そう言ったのは背の低い先輩だった。


アケミよりも頭一つ分小さいため、全然怖くない。


「話しってなんですか?」
< 115 / 316 >

この作品をシェア

pagetop