定期購読ドール
アケミの言葉に千夏は呆れてしまった。


「ねぇ、本当に和明のことが好きなの?」


「好きだよ? でも、もうあたしのものじゃん」


そう言ってスマホゲームを始めてしまった。


「手に入ったからってほっといてもいいの?」


「いいのいいの。振られる前に振るから」


アケミは笑いながらそう言った。


そう言う問題かと思いながらペットボトルのお茶を飲んだ時、チャイムが鳴った。


「誰か来たみたいだよ?」


そう言うと、アケミは渋々起き上がり部屋を出て行った。
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