定期購読ドール
千夏がそう言うと、アケミは大きなため息を吐き出した。


「いっそ脅して付き合えば?」


「なに言ってんの千夏」


「内田のことは脅して現金奪うんでしょ? アケミならできそう」


「できても、やるわけないじゃん。あ~あ、和明みたいにいい男がいないかなぁ」


「……それならさ、このドールを和明に似せて作れば?」


千夏の言葉にアケミはストローから口を離した。


「え?」


「ほら、このドールってパーツが何種類か付属されてるんだよね? その中から和明に似たものを見つければいいんだよ」


「そりゃそうかもしれないけど、そんなに都合よく入ってるかな?」


「わかんない。せっかくだから開けてみる?」
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