定期購読ドール
内田ならドールを段ボールに詰めて、家に先回りすることができる。


「くそっ、ふざけた真似しやがって!」


アケミはそう吐き捨てるとすぐにスマホを取り出した。


内田のヤツただじゃおかないからな。


そう思い、内田の家に電話をかけた。


内田の事を心配するクラスメートのフリをして、電話を繋げてもらうつもりだ。


『はい、内田でございます』


数コール目でお手伝いさんと思わしき女性が電話にでた。


「あの、あたし内田さんと同じクラスの大宮と言います」


アケミは比較的おとなしい性格をしているクラスメートの名前を語った。
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