定期購読ドール
それからアケミは千夏に相談の電話を入れていた。


『えぇ!? ドールが戻って来てた?』


「そう」


『それって別のドールじゃなくて?』


「あたしので間違いないと思う。ひび割れも同じ場所だし、真っ赤に染まってるし」


アケミの言葉に、千夏はしばらくの間無言になってしまった。


「千夏の方はなにも起こってないの?」


『うん。あたしは平気……。ねぇ、もしかして捨てたのが悪かったんじゃない?』


「え?」


『あたしとアケミの違いってそのくらいじゃん? 涙のことも内田のこともイジメてたし、あたしも同じように復讐されるのが普通でしょ?』
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