定期購読ドール
たったそれだけの作業なのに、家の外へ出た時にはグッショリと汗をかいていた。


「大丈夫だった?」


千夏にそう聞かれて何度も頷く。


怖くてドールを見ることはできなかったけれど、雑誌はちゃんと持ってくることができた。


「じゃあ行こうか」


千夏に促され、アケミは歩き出したのだった。
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