定期購読ドール
「3セットずつ入ってるってことは、3種類のドールが作れるってことだね」


ようやく笑い終えた千夏がそう言った。


「そうだね。それでこの値段なら安いのかも」


たとえ素材が悪くても、そんなのはどうでもよかった。


「でもさ、好きな人にそっくりなドールを作るなんて、変態ちっくだよね」


自分がドールを完成させる場面を想像したアケミはそう言い、また笑いに包まれたのだった。
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