定期購読ドール
「今日、もう一度電話してみる?」


千夏がそう聞くとアケミは左右に首をふった。


日曜日は電話受付が休みだと書いてあった気がする。


「どうしよう。この購読絶対に変だよね」


こんなハズじゃなかった。


ただドールに興味を持って、どんなものができるのか見てみたいだけだったのに……。


「うん。でも、どうすればいいのか……」


千夏がそう言った時、玄関のチャイムが鳴った。


突然のチャイム音にビクリと体を撥ねさせるアケミ。


「ちょっと待っててね」


千夏はそう言うと玄関へと向かった。
< 176 / 316 >

この作品をシェア

pagetop