定期購読ドール
一分ほどしてすぐに部屋に戻ってくる。


その手には小さな段ボールが持たれていた。


「それって……」


アケミは千夏を見て一瞬で理解した。


ドールのパーツが届いたのだ。


「開けてみようか……」


青ざめながらもそう言い、段ボールを開封して行く千夏。


アケミはダンボールの中を直視することができず、ずっと床を見ていた。


「今度は目だ……」


千夏がそう言い、アケミは深くため息を吐き出した。
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