定期購読ドール
パーツはどんどん揃ってきている。


けれど、鼻や耳が無い状態で目玉を入れるのが、また怖かった。


「組み立てるの?」


そう聞くと、千夏は眉間にシワを寄せながら頷いた。


「組み立てなきゃどうなるかわかんないし……」


「それなら、あたしも一緒に組み立てる!」


アケミはそう言って勢いよく立ち上がった。


ここに荷物が届いたと言う事は、アケミの家にもそろそろ届くハズだ。


階段を駆け下りて玄関を開ける。


すぐ近所の自宅へと視線を向けると宅配便のトラックが停車しているのが目に入った。
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