定期購読ドール
☆☆☆

翌日、ふたりがイジメの対象としている内田が学校に来ていた。


「今日は来たんだぁ?」


そんな内田を見つけて、さっそくアケミが声をかけた。


アケミの三倍は体重がありそうな内田が、小さく縮こまって椅子に座っている。


「ねぇ、返事くらいすればぁ?」


すぐにやってきた千夏が内田へ向けてそう言った。


内田はふたりと視線を会わせることもできず、ずっと俯いている。


「昨日は内田が来なかったから、あたしたち心配したんだよ?」


アケミの言葉に内田はビクリと体を震わせた。


恐怖心から額に汗が噴き出している。


「心配してあげたんだから、ちょっと付き合ってよ」


千夏が内田の腕を掴んで引っ張る。


「ど、どこに行くの?」
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