定期購読ドール
「なに? 顔色悪いよ?」


千夏が心配そうな表情でアケミを見つめる。


「……ごめん、気のせいみたい」


ジッと見つめていてもドールはピクリとも動かない。


きっと自分の勘違いだろう。


「例えばさ、ドールを石と一緒に袋に入れて川に捨てたらどうかな?」


「え?」


千夏の言葉にアケミはそう聞き返していた。


「絶対に戻って来れないようにして、捨てるの」


「……また捨てるの?」
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