定期購読ドール
捨てる
アケミと千夏の二人はドールを黒いビニール袋に入れ、その中に石を詰め込んだ。
「結構重たいね」
川へ向かって歩きながら千夏が言う。
袋の重さは3キロほどになっていた。
もう二度と戻ってこないよう、川に浮かんでこないよう、石をパンパンに詰め込んだからだ。
「これだけ重たければきっと大丈夫だよ」
さっきまで青ざめていたアケミの顔も、今は赤みが戻ってきていた。
川は比較的穏やかで、周囲に人の姿はない。
中央あたりへ行けば、大人でも足が付かなくなるほどの水深があった。
「投げるよ」
アケミが一言そう言い、袋を思いっきり投げ込んだ。
「結構重たいね」
川へ向かって歩きながら千夏が言う。
袋の重さは3キロほどになっていた。
もう二度と戻ってこないよう、川に浮かんでこないよう、石をパンパンに詰め込んだからだ。
「これだけ重たければきっと大丈夫だよ」
さっきまで青ざめていたアケミの顔も、今は赤みが戻ってきていた。
川は比較的穏やかで、周囲に人の姿はない。
中央あたりへ行けば、大人でも足が付かなくなるほどの水深があった。
「投げるよ」
アケミが一言そう言い、袋を思いっきり投げ込んだ。