定期購読ドール
☆☆☆

この日は一日和明と嫌な雰囲気なってしまったが、そんなこと気にしている場合じゃなかった。


放課後、千夏と一緒に書店へ足を運んだアケミは、平積みにされている定期購読ドールを見た。


「なにこれ……」


雑誌を手に取り、唖然とした表情で呟く。


それは今まで家に送られて来た雑誌とは全くの別物だったのだ。


パッケージも、雑誌の中身も、付属品も違う。


「どういうこと?」


千夏も並べられている雑誌を見て混乱した声を上げている。


「ちょっと、店員さんに聞いてみよう」


「うん」
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