定期購読ドール
☆☆☆

自分たちに送られて来た雑誌は偽物だった。


どうして?


誰がそんなこと?


考えてみても、自分たちの敵は多すぎて絞ることができなかった。


アケミと千夏はファミレスに向かい、一旦事態を整理することにした。


「あたしたちがドールを購読してるって、知ってる人物だよね」


アケミは水を一気に飲み干してそう言った。


「うん」


「同じクラスの連中とか、親とか……」


「親はないでしょ。あたしたちを苦しめるとは思えないもん」


千夏の言葉にアケミは頷いた。
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