定期購読ドール
☆☆☆

「アケミ? なにしてるんだ?」


それから15分後、登校してきた耕平がアケミの姿に驚いていた。


「涙はまだこないの?」


イジっていたスマホをポケットへ戻して耕平へ聞く。


「涙? 今日も来るかどうかわからないけど……」


「また登校拒否?」


「あぁ」


耕平はそう言って苦い顔をした。


「涙になにか用事なのか?」


「どうしても聞かなきゃいけないことができたの」


「そっか。でも来るかどうかなぁ……」


耕平はそう言って頭をかいた。
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