定期購読ドール
「知らないよこんな人形」


「嘘ばっかり! あんた、あたしたちの後を追いかけてたんでしょ? ドールを川から拾い上げて、枕元に置いて……」


「知らないってば!」


涙が涙ぐんで叫んだ。


千夏も、涙がそんなことをできるとは思わなかった。


「じゃあ誰と手を組んでやってるの? こんな手の込んだ嫌がらせを!」


アケミの言葉に涙は目を見開いて「嫌がらせなんてしてない!」と、反論した。


しかし、それはアケミの激高に触れることになった。


「お前じゃなきゃ一体誰なんだよ! お前があたしたちに復讐してるんだろ!」
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