定期購読ドール
☆☆☆

付属されていたパーツは鼻だった。


今回も三種類ある。


アケミはボンヤリとしながらそれをドールへとくっつけた。


とにかく組み立てればいいのだ。


そして捨てずに持っておけばいい。


それだけで、怖い事はなにもないはずだ。


自分自身にそう言い聞かせていた。


「これが完成したらどうなるんだろう……」


ドールを持ってアケミの家に来ていた千夏がそう呟いた。


千夏の言葉にビクリと肩を震わせるアケミ。
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