定期購読ドール
☆☆☆

家に戻って来た千夏はドールを勉強机の上に置いた。


鼻がついてから、やっぱり誰かに似ている気がする。


「誰だっけ……」


そう呟いてあらゆる方向からドールを確認する。


しかし、思い出すことができない。


アケミが逃げずにしっかり確認してくれればわかるかもしれないのに……。


そう思い、千夏はドールの写真を撮影した。


《やっぱり誰かに似てる気がする》


その文面と共に写真を添付してメールで送った。
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