定期購読ドール
☆☆☆

翌日、目が覚めるとスマホの画面が明るかった。


「なに……?」


アケミは寝ぼけ眼をこすってスマホに手を伸ばす。


画面を確認すると同時に息を飲んでいた。


そこに表示されていたのは、ドールの写真だったのだ。


咄嗟にまた千夏がメールを送って来たのだと思いこんだ。


文句を言うために画面を切り替え、千夏に電話をする。


『アケミ? どうしたのこんな早くに』


眠そうな千夏の声が聞こえて来て「変な写真を送らないでって言ったでしょ!」

と、怒鳴っていた。


『写真……? あぁ、昨日の?』


「今朝も送って来たでしょ!」


『今朝? 何言ってるの? こんな時間から送るワケないじゃん』
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