定期購読ドール
その時、教室後方のドア開いて和明が教室に戻ってきた。


アケミはなんとなく気まずくて、視線をそらせてしまう。


しかし、和明躊躇することなくアケミへ近づいてきた。


「今日の放課後、話しがある」


まだ怒っているようで、その声には怒気が含まれていた。


アケミは仏頂面になりそうになるのをグッと我慢した。


「今日は用事があるの」


「俺は部活を休んででも、アケミと話がしたいと思ってる」


和明の言葉に千夏がアケミを見た。


その顔は『話しくらい聞いてあげなよ』と、言っている。
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