定期購読ドール
☆☆☆

気分は重たかったが、約束してしまったので仕方がなかった。


放課後になると千夏はさっさと帰ってしまったし、アケミは一人で和明と共に学校を出た。


「公園に行こう」


言葉少なに和明が言う。


アケミは頷きもせずにその背中について歩いた。


放課後の公園では子供たちが騒いでいて、とても会話できるようには見えなかった。


それでも和明は公園の端にあるベンチに座ったので、アケミもその隣に腰を下ろした。


周囲の喧騒なんて無意味なくらい、重たい空気が立ち込めている。


「どうして俺のメッセージに返事をくれなかった?」


「調べものをしてたの」


嘘はついていない。

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