定期購読ドール
「おはよう二人とも」


そう声をかけてきたのは千夏だ。


最近顔色が悪かった千夏も、今日は血色が良い。


よく眠れたのだろう。


「おはよう」


アケミはそう言って千夏と目を見交わせた。


お互いの様子を見ているだけで、昨晩はなにも起こらなかったことが理解できた。


「今日はいい天気だね」


千夏はそう言い、窓の外の空を見上げたのだった。
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