定期購読ドール
中に入っていた物を確認して、小さく声を漏らした。


「なに? なにが入ってたの!?」


アケミはまだパニック状態だ。


「耳。だけど……」


そう言い、千夏は入っていたパーツを取り出した。


それは左耳だった。


もう片方の耳は……入っていない。


「なにこれ、どういうこと?」


今まで左右のパーツが別々に届いたことはなかった。


「これって……」


千夏の持つ左耳を見てアケミがそう呟いた。


「え、なに?」
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