定期購読ドール
千夏は瞬きをしてそう呟いた。


こんな子いたっけ?


「いたよ!! 見て! このドールに似てる!」


ドールの横に写真を置いて叫ぶアケミ。


そう言われれば、似ている気もするけれど……。


「わかんない。この子は誰? ドールと関係あるの?」


千夏の言葉にアケミは再び嗚咽を漏らし始めた。


「いい加減、思い出してよ!!」
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