定期購読ドール
☆☆☆

放課後になり、アケミと千夏の二人は商店街を歩いていた。


「もう、絶対に和明と付き合う!」


昼の出来事を思い出し、アケミは鼻の下をのばしっぱなしだ。


「それ言うの何回目? ほら、目的のお店に到着したよ?」


千夏が呆れ顔でそう言い、立ち止まった。


目の前にあるのはドール専門店という店だった。


定期購読をしているドールはこのお店とのコラボ商品だったらしく、付属されていないドール用の衣装が販売されているらしい。


千夏が前に立って店のドアを開けると、オルゴールの音楽が聞こえて来た。


「いらっしゃいませ」


店員の静かな声に、店内に並べられた数々のドール関連の商品。


商品棚にはすでに組み立てられているドールも何組が置かれている。
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