定期購読ドール
「君たちはもうすぐ呪い殺される。それなら、俺も一緒に行きたいと思う」


アケミの目の前に立ち、良樹言った。


アケミは懸命にイヤイヤと左右に首をふるが、良樹には見えていない様子だ。


「ほら、見てごらん。ドールの髪が伸びて来た」


良樹の声に視線を向けると、へこんだ頭部から髪の毛が生え始めていた。


その髪の毛はどんどん伸びて、足に絡み付きながら上がって来る。


「嫌……嫌だ!!」


千夏が叫ぶ。
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