定期購読ドール
☆☆☆

「今回は両腕と両足かぁ」


ファミレスに戻って来たアケミがそう呟いた。


テーブルの上にはオレンジジュースが2つと、開封したばかりの定期購読ドールが置かれていた。


今回は手首や足首に接続する肘までの腕、また、膝までの足が付属されていた。


「関節ごとに付属されてるから、なかなか全身は出来上がらないよねぇ」


そう言いながらも、千夏は家から持って来た手足を取り出し接続し始めた。


「あはは、まだまだ殺害現場って感じ」


接続し終えた手足を持って揺らしてみると、ブラブラと揺れて面白い。


理科室にある骨の模型を思い出した。


「早く顔のパーツが届いてほしいよね。正直体とかどれも似たようなもんだしさ」


アケミもドールを組み立ててそう言った。


「アケミは和明の顔に組み立てるんだよね? あたしはどうしようかなぁ」
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