定期購読ドール
2人は肩を並べて歩き始め、アケミは慌ててその後を追いかけはじめた。


さっきまで喜びで溢れていた気分が、一瞬にしてどす黒く変色していく。


あの女は誰だろう。


まさか、和明の彼女?


ううん、それはないハズ。


和明に彼女がいるかどうかくらい、とっくの前に調べているのだから。


ふたりを追いかける足に自然と力が入った。


無意識のうちに怒りが湧いて来て、地面を蹴りつけてしまう。
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