定期購読ドール
「和明のことなら気にしなくて大丈夫だって。ね?」


肩に乗せる手にグッと力をこめる。


「は、はい」


石川涙はアケミに威圧感を覚え、渋々頷いてしまった。


「あ、ちなみにどこの学校?」


傍を離れようとする石川涙へ向けてアケミはそう聞いた。


「あ、えっと……山岡高校です」


「……へぇ、一緒だね」


アケミはそう言い、不敵な笑みを浮かべたのだった。
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