定期購読ドール
「そういう時はパーッと遊んで忘れちゃうのが一番だよ!」


アケミはわざと元気な声でそう言った。


「そんなので忘れられるとは思えないけど」


「大丈夫だよ! あたしがいるんだし!」


その言葉に和明は驚いたように目を丸くしてアケミを見た。


「だから、元気出して?」


「……あぁ。サンキュ」


少し頬を赤くしてそっぽを向いてそう答えたのだった。
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