定期購読ドール
それは1年B組の柏原カナという生徒で、B組の中ではカーストトップを誇っていた。


「カナ……」


耕平と浩が怯えた表情を浮かべる。


「誰?」


アケミがカナへ向けてそう聞いた。


「柏原カナ。涙と同じB組なんだけど、今の話しは本当?」


カナは射るような目でアケミと千夏を見る。


その強い視線にたじろきそうになる。


「本当だよ」


アケミはしっかりとした声でそう答え、頷いた。
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