定期購読ドール
「こんなことしていいの?」


本当は笑いたい気分だったけれど、ここは学校内だ。


笑顔を消してアケミはカナへ向けてそう聞いた。


「いいのいいの。このくらいしなきゃ懲りないでしょ」


カナたち三人はお腹を抱えて笑っている。


人が痛がっている姿ほど面白い物はない。


アケミたちもそれはよく知っていた。


「涙、まだ教室で掃除してたよ?」


千夏がそう言うと、笑いに追い打ちをかけてしまったようで、更に笑い声が激しくなった。


「嘘でしょ! 本当に掃除してんの!?」


「どこまでバカなの?」


「良い子ぶるのもいい加減にすればいいのにねぇ!」
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