定期購読ドール
けれど、急がないと和明の人気はどんどん高くなってきているのだ。


先輩たちの中にはカッコイイ一年生がいると話題になっているらしいし。


「いつか、和明の方から告白してくれると思う」


「また相手から告白させるの?」


千夏は呆れたようにそう言った。


アケミは今まで自分から告白した経験がなかった。


いいなと思う男子がいると、ある程度まで接近し、後は相手に告白させるように仕向けるのだ。


ちょっといい雰囲気を作って二人きりになれば、大抵告白してくれた。


「だって、自分から告白しておいて別れたくなったら、後ろめたいじゃん」
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