定期購読ドール
☆☆☆

どうやら、1年生の半分が入っているライングループで『石川涙をシカトすること』という文章が送られて来たようだ。


「やるじゃんカナ」


休憩時間中、アケミと千夏はそのラインを確認して笑った。


「カナって中学でも派手だったんでしょ? カナに立てついた生徒は次々イジメられて学校に来なくなってさ。だから逆らう子がいないんだって」


千夏がバナナジュースを飲んでそう言った。


「へぇ、そうなんだ?」


「これで涙も学校に来なくなるんじゃないかな?」


「そうなると面白いのにね」


アケミがそう言って笑った時、二人の前を内田が通り過ぎて行った。


「ちょっと内田!」
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